世界が雪に覆われてゆく。
お前は生きているだけで罪なんだ。 白く、白く、どこまでも。 俺を殺せ・・・頼む、から。 それは終焉の証。 来るな!来るな来るな来るな! 世界が終わる。 どうしてあなただったのでしょう。 なぜ? 僕は『救世主』 あなたを殺せる唯一の人間です。 人が人を殺すから。 殺しを許された人間、ですよ。 人が人を傷つけるから。 この世界はあなたの玩具じゃない! 優しい世界を。 お前は、誰、だ? それが『彼女』の望み。 あなたは彼女に固執しすぎた。 最大で、唯一の。 どうしてっ・・・こんな、ことに。 だからこそ生まれた、人が人を殺めてはいけない世界。 もっと違う出会い方が出来ればよかったんだがな。 殺せば殺すほど世界も死んでゆく。 僕だけが君の味方なのかもね。 存続させるための手段はたった二つ。 あなたは死ぬべき人間なのです。 誰も殺さないか、それとも―――。 雪、だ・・・。 『彼』を殺すか。 |