セクハラ疑惑の二人は真咲母さん達が何かをしたらしく今の所は大人しくしているようだ。

さて、オレも聞かされていない今日のこの出来事はどうなる事やらと思っていれば

テンションの高い一護の父親がマイクを片手に叫ぶ。



「レディース&ジェントルメ〜ン!
 皆、一護のウエディングドレス姿が見たいか〜!?」



「…は?」

「「「「「「「「え(は)〜〜〜〜〜〜!?」」」」」」」」」

「「「は〜い♪」」」



一護は奇異なモノを見るような視線で親父を見ている。

うん、その気持ちは判る。

死神たちも驚愕して親父を見ているし、一護の妹達と特盛…

いやいや井上さんは上機嫌で見たいと返事をするし

眼鏡ミシンは呆然と口を開けているし、でっかいチャドとか言うヤツは何を考えているのか判らないが…

真咲母さんはニコニコと微笑んでいるし、変態店長と夜一さんはニヤニヤと笑っているしで

オレは正直、心の底から一護に同情した。


ゴメンな一護。オレにあの親父と真咲母さんは止められないから…

昨夜に引き続き、今度は手が届くので 励ますように肩を叩く事にした。







「ルールは簡単!30分以内に一護を捕まえたヤツの勝ちだ!!」

「ただし…傷付けたら承知しないわ」



黒崎夫婦に逆らえる人間などいるのだろうか?

「不埒な真似をする奴には容赦はせんぞ」と夜一さんが笑い。

「安心して逃げてくださいね〜♪」と浦原も機嫌が良さそうだ。

今回、最凶の二人は審判に徹するらしい。



「ちょ…ちょっと待て!俺の意見は!?」

「嫌だわ、一護。今日はお母さんに付き合ってくれる約束よね♪」

「ぐっ…」



言質げんちをとられている一護は悔しそうに言葉を飲む。

遊子と夏梨は「大丈夫!私たちも頑張るから」と兄を励ますが…

お前もかブルータスの気分に陥る一護には届いていない。

兄の女装を喜ぶ妹って…と・すっかりヤサグレていた。








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