微笑ましい一護達の周辺を他所に

こちらは冷え冷えとした空気が漂っている。



「ふふ…私の息子に何か御用だったのかしら?」



まさに命を握られている状況。

藍染とギンは、美しい微笑を向けられて ダラダラと冷汗を掻きながら視線を逸らす。



「い…イヤやなぁ…挨拶に来ただけですわ。なぁ、藍染はん」


「そうだとも…誤解されるなんて心外だなぁ……」



口先だけの言い訳だと判るが、クスリと真咲は笑い

もう構わないと二人を押さえつけていた浦原と夜一に合図する。

二人はそれに従いながらも釘を刺す事だけは忘れない。



「今度おかしな真似をしたら…」


「判っておるじゃろうな?」



なまじ美しい造りをしているだけに、凄まれると背筋が寒くなる。

二人は頷くが、内心「隙あらば」と狙っているだろう。

だがその微かな望みですら挫くように言葉を足す。



「虚圏への扉はここからは開けませんよ」


「霊力を著しく削ぐ結界が貼ってあるからな。霊力は並みの人間程度しか使えまい」



愕然として確認すれば、言われた通りの状況に陥っている。

クツリと嗤う 最凶と謳われた二人のコンビが去っていき、残された二人はガックリと項垂れた。










注意:死神の姿が一般の人にも見えるような結界でもありますので
   黒崎家のメンバーにも普通に死神が見えてます。








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