ブランド名は
<K.O.N.>キング.オブ.ニューヨーク






一護のケンカで綻びた服をこっそり部屋でつくろっていると

真咲母さんが後ろから覗き込んでいた。



「うわっ!」



気配も、ドアを開く音さえさせずに後ろに立っていた真咲に、コンは本気で驚いて飛び退すさった。

そんな俺に頓着する事無く、真咲母さんは繕われた服をしみじみと見ている。



「コンちゃん上手ね」



ふわりと微笑まれ、思わず「そうっすか?」と笑顔で返事をしてしまったが

いやいや・そうじゃないだろう!

一護とそっくりで、美しい真咲母さんの笑みにほだされてしまったが、突っ込み所はそこじゃない。

息子が留守をしている事も、死神代行をしている事も知っていながら傍観者に徹している彼女が判らない。

その真咲母さんの血を引いているだけあって一護も相変わらず不思議だが…



「え…っと、怒らないんっすか?」



「何故?」



「一護は居ないし…服・破いたし…」



「コンちゃんが直してくれてるでしょ?

あぁ・大丈夫よ。一護には内緒にしておくから」



私とコンちゃんだけの秘密ね・と微笑む真咲

その笑顔が一瞬固まり、ポンと手を打ち鳴らして真咲が尋ねる。



「ねぇコンちゃん、こんなの作れたりするかしら?」



示されたのは雑誌

スッキリした細身のデザインのスーツや華やかなドレスが踊っている。



「…多分」



俺の返事に真咲母さんは、それはそれは嬉しそうに微笑んだ。



「こんな服が作りたいの、コンちゃん手伝ってくれるかしら?」



一護と同じ笑顔を向けられて断れるはずがない

思わず頷いたオレを責める者はいないだろう。






真咲さんはコンとルキアが一護の部屋に居る事を知っています。
その上で可愛がってます。
コンには『真咲母さん』一護には『おふくろ』を訂正させ『母さん』と呼ばせてます☆
残念ながら黒コンにはならなかったです…
そしてまだ続く……

こっそり元ネタ提供の華糸タスク様に捧げます。(ぇ?いらない??)





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