「休日」と書いて「遊ぶ日」と読む。
だからみんなで遊びに行こう!





黒崎一護観察日記〜おまけ〜1





「ちょっと!放しなさいよっ!」

己の腕を掴む相手を千鶴は眼鏡の奥からキッと睨みつける。
今日は午前中から織姫、たつき、ルキア、みちる、鈴、マハナ、そして自身の7人で遊ぶ予定だったのだ。
つい先刻まで「休みの日もヒメに会えるわーv」と上機嫌だったのだが、
今や頭の悪そうなナンパ男達に囲まれ、しかも腕まで掴まれて、千鶴は最高に不機嫌だった。


千鶴に睨まれた相手は、しかしあまり人に好かれなさそうな笑みを浮かべ、

「イーじゃんイーじゃん。な?俺達と一緒に遊ばねぇ?」

などと捻りも何もない常套句を放ってくる。
ソイツの後ろに控えた男二人もニヤニヤと気分の悪くなる表情でその光景を面白そうに見ていた。


「だからさっきも言ったでしょ!い・や・だって!
さっさとこの手を離しなさいよ!私達はあんた等なんかと遊ぶつもりはこれっぽっちも無いの!」

言いながら、足と腰に力を入れて何とか離れようとするが、如何せん男と女の体格差がある。
千鶴一人の力では、目の前の男一人動かすことすらできなかった。

「人と待ち合わせしてんのよっ!他の誰かに遊んでもらえばいいでしょ!?」

今、千鶴と共にいるのはみちると鈴、そしてマハナの3人である。
約束の時間にもまだ余裕があり、織姫、たつき、ルキアはまだ来ていなかった。
そんな彼女達を待っている間にこれほどまで厄介な相手に絡まれるとは、
千鶴たちにとって予想もしていなかった大惨事だった。

そして、そんな風に声を荒げる千鶴に、とうとう相手方も元々太くはない堪忍袋の緒が切れたらしい。
ぐいっと千鶴の腕を引き寄せ、唾を飛ばすような勢いで怒鳴りだした。

「ぁあ!?コッチが下手に出てりゃァ付け上がりやがって!ふざけんじゃねぇぞっ!!」
「ふざけてんのはソッチでしょ!?放せったら放しなさいよっ!」

怒鳴り返し、千鶴はセリフと一緒に掴まれた右手を大きく振って男の拘束から逃げ出す。
と、その時、少し長めに保っていた右手の爪が相手の頬を掠め、そこに一本の赤い線を走らせた。
痛みに男が顔を顰める。

「ッ!てめっ・・・いい加減に・・・!」

「それはどっちのセリフだ?」

千鶴に向かって繰り出された拳を軽く受け止め、庇うように前に立った人物が冷めた声と共に男を見据えた。












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