「うちの王様は鬼畜だね」
 開口一番、執務室の扉を開けると同時にそう言い放った聖騎士を国王は溜息と共に迎え入れた。
「なんの事だ」
「恍け方が下手だなあ。それとも恍ける気がないのか」
 机で仕事をしている王を後目に新羅はソファへと腰を下ろした。
「帝人君の記憶が戻ったっていうのはもう魔術師達から聞いてるだろう? 思い出した内容も含めて」
 帝人という少年が一体どんな目に遭ってきたのか。魔物ではなく人に虐げられてきた子供の人生を、この王は既に知っているはずだった。
「なのに魔王を解放してあげないんだね」
「無理矢理解放したいなら、お前の力だけでも可能であろう?」
 揶揄するような王の言葉に新羅は苦笑する。
「だめだめ。そんな事をすれば君はこの国の王として黙っちゃいないだろう? たとえ私が魔王を解放して帝人君に感謝感激され、なおかつ君からの追っ手を警戒してセルティと共に国を出て悠々自適の生活を送ろうと思っても、僕の家族までは引っ張っていけない。そうなると君は裏切り者の身内として俺の家族の首を刎ねるだろう。まあ俺にとってはあまり痛い事でも痒い事でもないんだけど……ほら、心優しいセルティが悲しんでしまうから」
 無茶はできないよ、と聖騎士は『聖』の名を持つ者らしからぬ台詞を吐いた。
「あの魔物自体は善良なんだろうけどね」
「……魔物は魔物。それだけで害だ」
「それは正しい。正しく人間らしい意見だ。ちなみにその価値観を魔物だけでなく『人間以外のもの』に範囲拡大した場合、私は君の首を刎ねるかもしれないけれど」
「何故お前のような者が聖剣を抜けたのか……」
「僕だからこそ抜けたんじゃないの?」
 聖剣を抜いて聖騎士になる事ではなく、その先にあるものを求めてそして手にした男はニコリと笑みを浮かべた。
「にしても、まあ今更魔王を解放したって時間が経ちすぎた感はあるね」
「次の満月には全てが終わるからな」
「ふうん。じゃあ魔術の儀もその時か」
「お前は色々と聡い男だな」
「お褒めいただき光栄です」
 黒縁の眼鏡の位置を直しながらふざけた口調で新羅は答える。
「どうせ君は搾り取った魔王の力で正臣君の身体を治すつもりなんだろう? 君はこの国唯一の妃を愛し、正臣君以外の世継ぎを作るつもりはないみたいだから」
「ああ、お前の言うとおりだ。次の満月の夜、私は息子の身体を治す。私はな、この国のためなら何でもするつもりだ。全ての軍備を整え、農業を、商業を発展させよう。しかしそれだけでは足りんのだ。私が死した後、唯一の世継ぎであるあの子が自力で王としてやっていくためには、何よりもまずあの子の朽ちゆく身体を治さねばならん」
「あまりに素早い魔王討伐もそれを見越した上での事だったんだね」
「言っただろう。この国のためならば何でもすると」
 どこの誰とも知れぬ子供と、夜の森の魔王。己がたった一人愛した女性との間に生まれた息子と、この国。それらを比べてどちらを取るのか、国王が迷うはずなど無い。ゆえの現状だった。
「<聖騎士>岸谷新羅。お前にも魔術の儀には参加してもらう。最後に聖剣で魔王の心臓を貫くのはお前の役目だ」
「御意」
 王の命令に新羅はソファから立ち上がり、礼を取って応える。
 だが眼鏡の奥の視線が再び王を捉えた時、黒い双眸はいつも通りのへらへらした緩い気配を帯びていた。そんなゆるんだ空気のまま新羅は半ば独り言のように問う。
「……ねえ、帝人君はどうしようか」
「お前達夫婦が引き取ってやればいい。魔王の元で暮らすよりずっと幸せになれるだろう」
「だといいんだけどねえ。まあセルティも好みそうな案ではあるかな」
 くすりと吐息を零し、新羅は国王に背を向けた。
「子供を授かれない私達の元に訪れた子供、か。うん、悪くない肩書きだね」
 そう、本気か冗談か分からない台詞を吐きながら。



□■□



 あの優しい魔王に会いたい。赤林との邂逅の直後、帝人は強くそう思っていた。けれど一晩経てば思考が徐々に冷静さを取り戻し、またもや自分のこの望みが本当に望んで良いものなのかどうか悩み始めてしまった。
 静雄が助けを求めていないのに、彼に好かれているかどうかも判らない自分が勝手なマネをしてもいいのか。それにセルティ達をどうするつもりか。……人が人ではないものを求めても、誰も幸せにはなれないのか。人が人ではないものを求めるのは理に反したことなのだろうか。
 特に自分のような人間が魔王を求めるなんて。
 ぐるぐると思考するうちに帝人は食事にもあまり手を付けなくなり、元々細い身体は見る間に痩せていった。
 大半が残された食事を見て、膳を上げにきた侍女達は心配そうな顔をし、けれど何も言えずに部屋を去る。そんな事が続いたある日、帝人の部屋を一人の人物が訪れた。
『帝人、最近あまり食べていないと聞いた。皆が心配しているぞ』
「せるてぃ、さん……」
 部屋の隅で膝を抱えていた帝人は羊皮紙を差し出すその女性を見上げて名前を口にした。
『それにベッドも……お前、ちゃんと寝ていないな? ダメじゃないか』
 乱れもなく、眠った形跡が見られない大きなベッドを指してセルティは言う。しかし帝人はそちらに一瞥もくれないまま小さな声で答えた。
「だって、ベッドは苦手です。特に絹を使ったものは」
 贅沢なのか貧乏性なのか、そんな事は問題ではなかった。帝人の過去を覗き見たセルティはベッドを苦手とする理由にすぐさま思い至り、しまったと言いたげな雰囲気を醸し出す。
 ベッドは嫌なのだ。絹でできたそれは帝人にとって悪夢の象徴にしかならない。だからこうして部屋の隅で膝を抱え、夢と現の狭間を彷徨うのである。
『すまない』
「いえ、セルティさんは何も悪くないですから」
 気遣いの声は返せるが、もう以前のような笑みまでは浮かべられない。
 帝人はそれだけ言うと口を閉ざす。セルティもまた何を言えばいいのか分からず言葉を失った。
 しばらく気まずい沈黙が続き、セルティが僅かに身じろぎした。何か迷っているようにも見えるその仕草に帝人はふと視線を向ける。するとその視線を感じ取ったセルティが意を決したように羊皮紙を突きつけてきた。
『帝人、私達夫婦の子供になってはくれないか』
「え……?」
 帝人は驚きに目を見開く。
『私の事はさて置き、新羅はまだお前くらいの大きな子がいる年じゃないんだけどな』
 そう言ってセルティは笑い声を出す代わりに肩を震わせると、驚いたままの帝人に言葉を重ねた。
『私達には子供ができないんだ』
「どうして?」
 その疑問はほぼ無意識に口を突いて出た。
 セルティと新羅の子供ならきっと幸せになれるはずなのに。そりゃあ新羅はセルティしか愛さないだろうが、“セルティ越し”に自分と彼女の子供を愛する事はできるだろう。また、ひょっとしたら父性愛に目覚めて、意外と親馬鹿になるかもしれない。セルティは言わずもがな。彼女ならば絶対に自分の子供を愛するはずだ。
 それなのに彼ら夫婦には子供ができないだなんて。嘘だと思いたいという気持ちも合わさって帝人は首を傾げた。
 セルティは僅かに黙る。だが決心は口火を切る前にしていたので、それほど間を置かずに彼女は再び羊皮紙の上で言葉を紡いだ。
『私と新羅は種族が違うからな』
「?」
 人種ではなく、種族。その言い方に帝人の疑問は増すばかり。
「どういう、ことですか?」
『人じゃないんだ。私は』
「人じゃ、ない……?」
 セルティはこくりと首を縦に振って肯定すると、『できれば叫び声なんかは我慢してほしい』と言った上で己の黒いヴェールに手をかけた。
 黒い布が取り払われた場所を見て帝人は目を見開く。
「……頭がない」
 首から上がきれいに消失している。頭部があるべき部分には黒い煙が揺れており、それがどうにかなってヴェールを頭の形に押し上げていたようだった。これなら言葉が話せないのにも頷ける。
『私は人ではなく、デュラハンという妖精の一種なんだ』
「ようせい……。セルティさんは妖精なんですか?」
『ああ。この世界には沢山の人と魔物、それから少数の妖精がいてな。この国の<聖剣の巫女>は建国当時からデュラハンが担ってきたんだ。無論、人ではないものが人の国で重要な地位にいるなんて普通の人には教えられないが』
「だからそれを被っているんですね」
『そうだ』
 頷き、しかしセルティはスムーズに進みすぎる会話に首を傾げた。
『帝人は私が怖くないのか? 首がないんだぞ』
「何言ってるんですか。僕は魔物の静雄さんを返せと喚く子供ですよ?」
 どこか客観的に言ったのは自分の感情を爆発させないためでもある。今でも帝人は静雄に会いたくて会いたくてたまらないのだから。
 そしてセルティを怖いと思わないのも事実である。恐ろしいかどうか判断すべきなのは、見た目ではなく中身だ。魔物である静雄や赤林は帝人にとても優しかった。セルティは愛され慕われるのが解りすぎるくらい素敵な女性だった。だから恐れる必要はない。見た目の差異など考慮に値しないのだ。
(セルティさんはとても良い人。この人の子供になればきっと幸せになれる。でも)
 帝人は静雄の傍にいたかった。しかし自分はあの優しい魔物に迷惑がられていたのかもしれない。だから一歩踏み出せない。傍にいて良い理由が見つからない。
『なあ、帝人』
「は、い……?」
『お前はやはり魔王の傍が良いのか?』
「……」
 こちらの心情を見透かす巫女の言葉に帝人は何を返すべきなのか迷った。セルティと一緒にいるのが―――彼女達の子供になるのが嫌な訳ではない。けれどやっぱり、と思うのだ。
 帝人が意味もなく口を開閉させていると、やがてセルティはすっと手を伸ばし、帝人の短い黒髪を梳きながら言った。
『少し昔話をしてもいいだろうか』



* * *



「ねえ、これで君は私のものになってくれるのかい?」
 あの時と同じ笑顔で黒髪眼鏡の青年は言った。
 右手には長い間誰も抜けなかった聖剣を持ち、しかしそんな“手段”はどうでもいいと言いたげに“目的”だけを見つめて。
 馬車の横転事故からたった数日後の事だった。
 場所は牧歌的な野原ではなく国の中心部に位置する神殿の中。
 青年―――新たな<聖騎士>岸谷新羅は、神殿を満たす淡い魔術の光を受けながら<聖剣の巫女>セルティ・ストゥルルソンに微笑みかける。
「君は言ったよね。この剣を抜いた者が君と一緒にいられるんだって。だから私は聖剣を抜いたんだよ」
『そんな、有り得ない。抜きたいから抜けるような物じゃないんだぞ、その剣は』
「ならばこれは運命だ! あの日、僕と君が出会った事も。僕が君に一目惚れをした事も。今日こうして僕が聖剣を抜いたのも。そうだと思わないか?」
『随分とロマンチックな台詞だな』
「俺は君に恋をしているからね! 恋する者は概ねロマンチストで大馬鹿と相場は決まっているのさ!」
 誇らしげに、本心からそう思っているのだと新羅は胸を張って答えた。
 まるで聖騎士には思えない、俗物的で単純な思考だと思う。だがセルティも悪い気はしなかった。
 これまで自分こそが聖騎士になるのだと息巻いて剣を抜こうとした者は大勢いた。その誰もがこの国のため、もしくは自尊心のために起こした行動であり、<聖剣の巫女>セルティにはその役割以上の何かを求めようとはしなかった。それは当然の事であり、セルティが疑問や不満に思った事は一度もない。
 しかし、今こうして新羅の幸せそうな視線を正面から受けていると、人ではない自分の胸に何か熱いものがこみ上げてくるような感覚があった。百年単位でこの世に存在し続ける自分が目の前の若造の望み通り彼のものになっても構わないかな、と思う程度には。
(それにどっちみち巫女は騎士の所有物になると決まっているしな……)
 同じ『聖騎士の所有物』でも望まれないよりは望まれた方がいい。しかも相手はセルティと共にいたいからという理由で聖剣まで抜いてしまうような輩だ。
『まさかお前のような人間が聖剣に選ばれるとはな。不純な動機を持つ者が曲がりなりにも“聖”と名の付く物に受け入れられるなんて俄かには信じられん』
「本人を目の前にして言う? 酷いなあ……。まあ自分でも<聖騎士>という称号が似合う人間だとは思っちゃいないけどね。けれど……いや、だからこそ、かな。不純な私の行動が心配なら君が隣で見張ってくれればいい。私はいつでも愛しい君の望みを叶えるよ。ね、これなら聖騎士が道を外れる事もないだろう?」
 聖剣が新羅を選んだのはこの思い切った思考回路を含めての事だったのだろうか。
 巫女たるセルティにそう考えさせるほど新羅はこれまでの聖騎士志望者達と異なっている。
『お前は面白い奴だな』
「そうかい!? 君が望むなら私は聖騎士どころか道化でも何にでもなってあげるからね!!」
『聖剣を抜いた者がそう易々と他の職業に就けると思うな。……と言ってもお前なら実現してしまいそうで怖いな。とりあえず今は聖騎士として行動してくれ』
「わかったよ。ねえ、それじゃあまずは何をしようか。君は俺に何を望む?」
 何でも叶えるよ。無理な事でもやってみせるから。そんな声が今にも聞こえそうな新羅の顔を眺めながら、セルティは苦笑で両肩を揺らす。
 そして、
『そうだな。まずはお前の家にでも行くか』
 所有者が望むからではなく自分がそんな気分だからと、セルティは胸の内で呟いて、きょとんと呆けた新羅を後目に歩き出した。
 どうやら新羅はセルティを望んでおきながら、実のところこうも簡単に望みが叶うとは思っていなかったらしい。都合の良い聞き間違いでもしたのかと言いたげな表情で、神殿を出ようとしているセルティの背を視線で追う。
 セルティは何歩か進むと背後の聖騎士を振り返り、
『お前の家はどこにある? まずは私にそれを教えるところから始めようじゃないか、岸谷新羅』
「っ! そ、そうだね! じゃあ僕について来てくれるかい。電光石火の勢いで君を俺の……いや、“俺達の”家にエスコートするから!!」



* * *



『私はな、』
 昔の話を語り終えたセルティは首の断面からふわりと黒い煙を吐き出した。纏う気配からは穏やかさの中に強い意志を感じる。
『私は、人じゃない。でも今こうして新羅を愛している。だから言ってしまうのだが……』


『人と人ではないものが一緒にいたいと望み、一緒にいて、一体何が悪いんだ』


「ぁ……」
『帝人、お前の望むものは何だ? 誰だ? どこに行きたい? 誰といたい? 誰と“生きたい”?』
「僕は」
 屋敷から逃げ出して、森に来て、森を出てこの城に連れて来られ。そうして沢山の大好きな人ができた。けれどやっぱり『誰』と問われて真っ先に浮かんでしまった顔は一つだけ。
「僕、は」
 胸が詰まって苦しい。
 帝人が痛みに耐えるように身体を丸めると、その上からセルティが包み込むように抱きしめてきた。ぽんぽんと一定のリズムで背中を優しく叩き、無言のまま帝人にそれを望んでも良いのだと言ってくれる。
『新羅に魔王討伐を頼んだのは私だ。だからお前を森から連れ出したのも私だと言える。そんな私が言えた義理じゃないんだが……。帝人はもう幸せになっていいんだよ』
「せ、てぃ……さ」
『辛い人生を送ってきた分、帝人はもう幸せになっていいんだ。好きなだけ望んで、好きなだけ求めればいい。自分が人である事も、相手が人ではない事も望みを否定する理由になんてならない。少なくとも私はお前の味方だ』
「せるてぃ、さん……」
 望んでも構わないのだと、自分は味方だと告げる女性を帝人は見上げる。
 顔の無い人外にもし顔があったなら、それはきっと強くて優しい笑みを浮かべていただろう。
「セルティさん、教えてください」
『何だ?』
「服や食べ物をもらって、優しくしてもらって……。そんな時、何を言えば良かったんでしょうか」
 帝人の問いにセルティは小さな背を優しく撫でながら答えた。
『そういう時はな―――ありがとう、と言えばいいんだ』
「ありが、とう」
 噛みしめるように帝人はその言葉を口にする。
 そうだ。確かにこの世界にはそんな言葉があった。帝人はこれまで口にした記憶がなかったけれど、そんな大切な言葉がこの世界にはもうずっと前から存在していたのだ。
 帝人はセルティの手をぎゅっと握りしめると、双眸に涙を浮かべながら言った。
「ありがとう。ありがとう、ございます。セルティさん……!」
 静雄が捕らえられた一因にセルティの存在があり、新羅の時と同じく帝人の中ではやっぱりそれを上手く昇華する事はできないけれど。
 でも彼女が帝人に優しくしてくれた事、気遣ってくれている事。それらは変わるはずのない事実で、帝人はそれが本当に嬉しかった。だから青い目に大粒の涙を浮かべて子供は告げる。今こそこの言葉を言うべきだと思った。
「ありが、とう……。ありがとう。セルティさんに出会えて、新羅さんに出会えて、正臣に出会えて、この国に来られて本当に良かった。ありがとうございます……」
 優しい世界をくれてありがとう。
 感謝しています。
 そして、
「ありがとう……っし、ずおさん……あか、ばやし、さん……ありがとうございます……っ!」
 ぎゅっと瞑った瞼の裏には夜の森の光景が浮かぶ。片目の魔物、金色の月と白い月、真っ黒な翼。そして、美しい青の絵画。
 帝人はあの森にいられて嬉しかった。彼らの傍にいられて幸せだった。
 甘やかすような優しい言葉をかけられた訳でもない。セルティのようにぎゅっと抱きしめてくれた訳でもない。けれども帝人は嬉しかった。月色の目は帝人を見て、帝人の話に耳を傾けてくれた。もうそれだけで十分幸せだったのだ。
 あの森にいられたおかげで帝人は自分が生きている事を知った。人ではないと否定していたけれど、やっぱりあそこで帝人は人だった。人になるための第一歩をあそこで踏み出していた。
(ありがとうございます)
 だから、
「あい、たい……。会いたいよぉおおお……!」
 彼らに、彼に。会って伝えたい言葉がある。直接伝えなければならない言葉がある。セルティに抱きしめられ、彼女に抱きついて。帝人は嗚咽の中、そう願った。
 そして<聖剣の巫女>たる女は小さな子供を抱きしめる腕に力を込め、一つの事を決心する。