驚きすぎて、またその雰囲気に呑まれて、ウコンは一言も発せなかった。
 するとハクはどう思ったのか一度目を閉じ、それからゆっくりと瞼を持ち上げる。途端、威圧感が霧散し、そこにはウコンの知る『アンちゃん』がいた。
「ほら、やっぱりこっちの方がいいだろう? ヒトを見分けるのが上手いお前からすれば違和感バリバリで見ていられんかもしれんが……無理を承知で頼む。こっちの自分を一応『本物』として扱ってほしい」
 行灯の光を弾く双眸はすでに元の琥珀色を取り戻しており――そもそも目が赤く見えたのはウコンの錯覚かもしれないが――、それどころかウコンが抱いていた違和感が先程よりも薄くなっている。相手の反応から自身の行動を修正しているのだと気付いて舌を巻いた。本当に恐ろしく頭の回る男である。そして己を偽ることに慣れている。
 本来ならば警戒してしかるべき相手だ。同行者たる少女はどう考えても異国の、しかも位の高い者。そんな少女の言葉を『右近衛大将オシュトル』であるウコンが全面的に信じることはできないし、してはいけない。警戒すべき相手が雪山で拾ったと話す記憶喪失の男などただでさえ怪しいというのに、おまけのコレだ。とんでもない。
「ああ〜……その、ウコン? なんと言うか、悪かったな。折角良くしてくれたのにこんな奴で。いや、ホントすまんかった。お前が望まないならこれ以上関わったりもしないから、な。安心してくれ。……つっても信用できない相手が何を言ったって無駄だとは思うんだが。こういう時はどうすりゃいいんだ?」
 後半はほぼ独白になりつつハクが頭を悩ませる。これすら演技かもしれない。いや、実際に演技なのだ。この柔らかな雰囲気は全て意図して作られたもの。彼が一瞬だけ表に出した『素』はもっと硬質で、もっと寂寥感に満ちていた。決して陽だまりの中でまどろむような心地よさはない。
 これは偽り。これは嘘。目の前の男に怪しくない部分などない。
 それを十分理解しているのに、それでも。それなのに――。
 反応しないウコンが偽っていたことに対し怒っているのだと考えたのか。とうとうハクは眉尻を下げた情けない顔で「すまん」と告げ、ウコンの横を通り過ぎる。もうこちらと関わるつもりはないのだろう。謝罪だけを残して立ち去ろうとするハク。その腕をウコンが掴んで引き留めていた。
「ウコン?」
「本当に、一番信じちゃいけねぇ相手なのになぁ」
 偽りだらけの男。こちらを助けるフリをして、いつ裏切るのか判らない。だと言うのに、この細い腕を掴んだ手が、指が、彼から離れたくないと必死に叫んでいる。
「ちょ、おい、ウコン」
 戸惑うような声。オシュトルそっくりの『素』であるならば、決して出さないであろうそれ。しかし今この瞬間、ウコンにはハクが本当に慌てているのだと思えた。
「アンちゃん」
 腕を引き寄せ、ウコンはニカリと笑う。ハクが驚きに目を瞠った。
「そう冷てえこと言ってくれんなよ。俺とアンちゃんはギギリ退治で互いに命まで預けた仲だろう?」
「いや、でもそれは……」
「ハク」
「っ」
 彼が『オシュトル』でないことを示す名前。それを呼べば、ハクは金縛りにでもあったかのように息を止める。その名前こそ彼の真の名であり、全てを司っているものであると示すかの如く。
 ウコンは嬉しくなった。やはり彼はハクなのだ。オシュトルではない。『偽り(ハク)』は『偽り(うそ)』ではないのだ。
(だったら俺はこいつを信じる)
 どうして偽っているのか理由なんて欠片も知らない。けれどそれでもいいと思う。
「ハクはハクだ。出来損ないなんて言うんじゃねえよ。そりゃちょっとは驚いたが別に忌避するようなモンじゃねぇ。そうだろ? アンちゃんはアンちゃん。だから俺はアンちゃんを、ハクを信じる」
 だからもう関わらないなんて寂しいことを言ってくれるな。
 そう告げるウコンにハクは目を丸くし、次いでくしゃりと表情を歪めた。
「なんだそれは。わけが判らん。全く理論的じゃない。つまりお前は絶対的に怪しい自分をただの勘だけで信じるってわけか?」
「まぁそういうことにならぁな」
「お前は……」一旦言い淀むも、ハクは告げる。「お前はそれをしていい立場じゃないだろうに」
 まるでウコンの正体を知っているかのような物言いだった。否、本当に知っているのかもしれない。ああ、ますます怪しい。けれどウコンはハクを信じる。きっとハクはウコンとウコンの大切なものを傷つけたりしない。
「アンちゃんなら大丈夫だ」
 愚かにも程がある全幅の信頼を、この男に。
 ハクはこめかみを押さえて顔をしかめた。「これだからろくでもないことに巻き込まれて、上手いこと利用されちまうんだ」と小さな声で独りごちている。こちらも権謀術数渦巻く宮中で右近衛大将などという地位についている身であり、そう易々と騙されたり、罠に嵌められることはないのだが……。ハクからすれば、とても騙されやすいお人好しに見えるのかもしれない。
「じゃあアンちゃんが俺の傍にいて、騙されたり変なことに巻き込まれたりしねぇよう見張っててくれりゃあいい」
 言外に離してやる気はないと告げれば、薄い唇がふるりと震える。何かを堪えるようにきゅっと引き結ばれ、けれども再び緩んで。細く息を吐き出すと、
「(お前は自分のことをヒトに好かれやすいとか何とか言ってくれたが、お前自身も大概人誑しだよ、ホントに)」
 小さ過ぎて聞き取れない声がハクの唇から零れ落ちる。
 それをウコンが聞き直す前に、ハクはこめかみを押さえていた手を降ろし、
「しょうがない。ただし報酬は期待してるぞ?」
 おどけた調子でそう言ってみせた。

* * *

 助けたい者を助けるためにも、まず帝都へ――『彼』の傍へ――赴かなくては話にならない。ギギリ退治をした日の晩に予想外の出来事があったものの、ウコンが帝都まで同行しないかとクオンに声をかけた際、ハクはひっそりと安堵した。誘われなくとも帝都には行くつもりだが、やはりここで声をかけてもらわなければ、接点がなくなってしまうのではないかという不安が生まれる。
 旅籠屋の広間にて誘いを受けたクオンは予想通りに一度それを断った。しかし心配はいらない。この後、クジュウリの末姫ルルティエとの出会いを経て、彼女はウコンが率いる隊への同行を了承することとなるのだから――。
 と、ハクがクオンの隣に突っ立って考えていると、もう少し粘るかと思われたウコンが「そいじゃ仕方ねえな」と引き下がる。そのあまりにもあっさりとした反応にハクはぱちりと瞬いた。確かにこの時点での誘いは成功しないはずだが、それにしても……と。
「でもまぁ」
 奇妙に思っていたハクの思考を遮るようにウコンが続ける。
「アンちゃんは引き抜かせてもらうがな」
「へ?」
「……何を言っているのかな」
 素っ頓狂な声を出すハクと、一拍置いてウコンを睨み付けるクオン。二人のうち前者の反応にウコンは「オメェさんは俺が雇うことになっただろう?」と苦笑する。
 その返答でハクはギギリ退治の後に開かれた宴会でのこと――正しく言えば、墓地と集落を繋ぐ道で交わした話のこと――を思い出した。
「なんだ。帝都についてからじゃなく、道中からすでに自分を雇ってくれるつもりだったのか?」
「ああ。下手に別行動して他の奴等に掻っ攫われちゃたまんねぇからな。良い人材は早いうちに確保しとかねぇと」
「ちょっと待って、どういうこと? ねえハク、ウコンと何か約束でもしたのかな?」
 ハクを雪山で助けて名付けた手前、保護者として振る舞っている少女が突然の庇護対象の就職先決定に戸惑いの表情を浮かべる。「なんだ、ネェちゃんに説明してなかったのか?」と口を挟んだウコンに、ハクは「もうちょっと後でも大丈夫だと思ってたんだ」と答えた。
「すまん、クオン。言うのが遅くなっちまったが、このウコンが自分を雇ってくれるらしい。ほら、こんな辺境の村じゃ必要なのは力仕事ばかりで自分には向いていないとクオンも言っただろう? 帝都に住んでるウコンには自分のような頭だけがそこそこ取り柄の人材も必要になってくるらしい。ちと酒が入った状態での約束だったが、まぁなんとか就職先決定ってことだな。これでクオンの心配も少しは減らせただろうか?」
「う……そりゃあハクが早々に働き口を見つけられたのは喜ばしいことだけれど。ウコンも悪いヒトじゃなさそうだし……」
 正当性は認めているが、どこか納得いかないという顔をするクオン。もう少し自分が世話を焼く予定だった相手が急に己の手から離れてしまえば戸惑うのも当然のことか。何だかんだで思いやりがあり世話を焼いてくれる優しい彼女に、ハクは知らず知らずのうちに笑みを浮かべていた。
「ちょっとハク、何を笑っているのかな?」
「いや、クオンはやっぱりいい女だなぁと思って」
「なっ!? い、いいいいいいきなり何を……!」
「アンちゃん、そりゃ無自覚か……?」
「うん?」
 顔を真っ赤にするクオンと半眼になるウコン。その両方を交互に見つめてハクは首を傾げた。
「こりゃ判ってねぇな」
 そう呟いたウコンは軽く首を振り、気を取り直すように「ともあれ」と話を続ける。
「ネェちゃん、ハクは俺が帝都で頼りにさせてもらうから、そこまでの道中も一緒に行動してもらう。できれば優秀な薬師であるネェちゃんも旅に同行してくれりゃあ心強いんだが、流石に雇うつもりのアンちゃんとは違って、ネェちゃんに無理を言うわけにはいかねぇ。……が、どうでぃ。こうして出会って共に戦って同じ釜の飯も食った。ならその縁、もう少し大事にしてみねぇかぃ?」
「くう……なんだか少しハクを人質にとられた気分なのだけれど」
 クオンはウコンの再度の誘いに対し視線を逸らしてぼそりと呟く。だがすぐに一つ溜息をつき、顔を上げた彼女は「わかったよ」と答えた。
「そのお誘い、有り難く受けさせてもらうかな。ハクがきちんと帝都で働けるか、保護者として見届けたいところでもあるし」
「そうこなくっちゃな!」ウコンが笑う。「ここで合流する予定の一行が到着すればすぐに出発だ。アンちゃんもネェちゃんもしっかり準備しといてくれよ」
「ああ」
「了解かな」
 ハクとクオンが共に頷く。
 こうしてハクの予想よりも早く帝都までの同行が決定し、加えてハクの就職先まで早々に確定してしまったのだった。

* * *

 ルルティエ、ココポとの出会い。道中での賊退治。それらを滞りなく進め帝都に辿り着けば、ハクだけがウコン――否、オシュトルの元に呼ばれた。本来であれば帝都到着の翌日、ウコンの妹であるネコネに連れられて、クオン、ルルティエと共にゆっくり帝都巡りをした後、オシュトル邸に呼ばれるはずだったのだが……。それらを全て抜かして、昼前にハク一人だけがオシュトルと対面することと相成ったのである。
 ハクは僅かに顔をしかめた。
 オシュトルの執務室に通されたハクは、部屋の主に勧められるまま板の間に置かれた円座に腰を下ろす。正面の一段高くなった場所には誉高き右近衛大将オシュトル。彼もまた座椅子に腰かけ、政務机の上で軽く両手を握って淡い笑みを浮かべている。
 今頃、クオンとルルティエはネコネと親交を深めているところなのだろう。仲良きことは美しきかな。ハクも女性だけの帝都散策に異論はない。納得いかないのはこの目の前の御仁についてである。
「それでだ、ハク殿。今後、其方に頼みたい仕事についてなのだが――」
「待て待て待て。自分と右近衛大将オシュトルはモズヌの時にちょこっと会ったのが初対面! これが二度目の顔合わせ! なのになんで邸に呼ばれて早々こんなにもフレンドリーなんだ」
「ふれんど、り……? すまぬ、どういう意味であろうか?」
「親しげってことだよ。じゃなくて!」声を荒らげるのも疲れるのだが、ハクは続けた。「もうちょっと前置きというか、互いを知ってから話を進めるというか、自分が雇われるって言ったのは一応ウコンの方なのだがその辺どうなのかとか。ともかく説明をだなぁ……」
「ふっ、今更我等の間に説明も何もあるまい」
 薄く笑ってオシュトルが己の顔の上半分を隠す仮面を取り去った。
 美しい蘇芳色を宿した切れ長の双眸。キリリとした凛々しい二股の眉は男らしさを表現し、同時に右目の下にある泣き黒子が得も言われぬ色気を添える。まさに美丈夫と言うに相応しい男が、その優美さにそぐわぬ荒っぽい口調で告げた。
「だろう? アンちゃん」
「もおおおおおおお! なんとなく予想はしてたが、自分がウコンとオシュトルの関係に気付いていること前提で話を進めるのホントやめろよなぁ」
 確かにウコンにそれっぽいことを言った覚えが無きにしも非ずだが、それにしても、だ。仮面を取り去ったオシュトルの見た目でウコンの口調という組み合わせに人生最大級の古傷が疼くが、とりあえず無視してハクは顔を両手で覆った。
 オシュトルはくくくと、豪快と言うよりはいささかヒトの悪い笑みを零す。ただし彼も忙しい身。しばらく笑った後、脱線しかけた話を戻した。
「……で、だ。どうやら其方は某のことをすでに色々と存じているようだからな、詳細は説明せずとも良かろう。クジュウリの集落にて約束した通り、ハク殿には本日より某の相談役となってもらいたい。話をするだけでなく実際に動いてもらう場合もある故、懐刀と言った方が正しいかもしれぬが。それと住まいはこの邸が望ましいな。ただしハク殿が希望するのであれば外に用意してもらっても構わぬ。その場合、右近衛大将の相談役となるのだからそれ相応に安全が確保された所であることが最低条件だ。帝都に住まう者が皆、某の味方というわけではない故」
「わかった」
 オシュトルの要望にハクは素直に頷く。
 実の妹ですらそうと名乗らせることができない身だ。赤の他人であっても相談役という重要な役割を与えられたハクが、オシュトルを良く思わぬ者に狙われない保証はない。ゆえにオシュトルの要望に異論はないのだが――。
「本当に今更な話をさせてもらうのだが、よくもまぁ己の大事な秘密を何故か知っていた不審過ぎる人物を懐刀だなんて言えるな、お前は。普段からちゃんと警戒できてるか? 怪しい奴に変な壺とか売りつけられたりしてないか?」
 壺のことは勿論冗談だが、本当に心配になってくる。ハクにオシュトルを害するつもりなど微塵もなくとも、二人は出会ってまだ半月も経っていない。こんな短期間でどうして信じられるのか。
 左近衛大将ミカヅチと八柱将ライコウの兄弟曰くオシュトルは他人を容易く信用する性質らしい。その分、おいそれと頼ることはないようだが……。だとしても限度がある。
「心配ない。ウコンに関してなら気付く者は気付いている。要はバレてはいけない者にバレなければよいのだ。そしてハク殿は信じ、頼るに値する男」
「買いかぶり過ぎだ」
 まだギギリ退治と街道の賊退治くらいしか経ていないというのに、オシュトルからハクへの信頼が厚すぎる。まるで隠密としていくつもの依頼をこなし、彼が期待を寄せるに値する成果を残した(はずの)『前回』のオシュトルを前にしているかのようだ。
 自分が記憶を持って戻ってきたというなら、オシュトルとてそれと同じか近い状態になっていても勿論有り得なくはないが……。でもやっぱりどうなのだ、とハクは思う。彼を今度こそ護りたいと思う立場からすれば、このこそばゆいほどの信頼は都合が良いと言えば良いのだけれど。
「本当に某が買いかぶり過ぎているのか否かは、これからのハク殿の働きを見ていれば自ずと判ること」
 ハクの疑問をオシュトルはその一言だけで一掃する。これにはハクも溜息すら出ず、また元々面倒事を避けたがる性格も災いして、結局「そーかい」と返すことになった。オシュトルは満足そうに頷く。
「じゃあ早速お前の相談役として最初の仕事をさせてもらうか」
「ほう。如何(いかが)するつもりだ?」
 興味深そうに目をきらめかせるオシュトル。
 ハクは軽く肩を竦めて言った。
「お前の隠密衆を作ろうと思う」
「某の?」
「ああ、そうだ」頷き、ハクは続ける。「有り難くも、クジュウリじゃお前は自分を雇うことに重きを置いてくれていたようだが、どうせ元々市井を見守り民の声を直接聞くウコンの代わりを探してもいたんだろう? だったらお前の懐刀として自分がそれを務めよう。無論、自分には力がないし、一人じゃやれることに限りがあるからな、人材集めから始めることになるが……」
 かつてオシュトルに乞われて始まった隠密衆。それを今度はハクから申し出る。これから未来を変えるのだとしてもあの面々の力があるに越したことはない。
 オシュトルはふむと頷き、「あてはあるのか?」と尋ねる。
「ひとまずクオンとルルティエには声をかける」
「なればネコネも使うといい。まだ幼いが、殿試に受かった頭は伊達ではないぞ」
「有り難く力を借りるとしよう」
「それとゆくゆくは依頼を受けて稼ぐとしても、まず支度金が必要であろう。ある程度までなら某が出す」
「それを聞いて安心した。もしかしたら自分の初任給を全部つぎ込む羽目になるかと思っていたからな。とは言っても、どちらもお前の金であることに違いはないが」
 この言葉に偽りはない。オシュトルなら隠密衆の支度金としてそれなりの額を用意してくれているとは思っていたが、もしそれが出て来なかったとしてもハク自ら稼いだ金で隠密衆の面々を雇う気でいた。
 ただしそれを前面に出すのははばかられたため、ハクの口調は「最初からオシュトルに出してもらうつもりだった」という意味を滲ませた偽悪的なものとなる。それを解っているのだろう。オシュトルは苦笑し、「で、あるな」と同意してみせた。


 この後。
 ハクの誘いにクオンは「保護者としてハクが立派に働いているって保証を得られるまでは見守らなきゃかな」と了承し、ルルティエも「ハクさまやクオンさまと一緒なら」と承諾。ネコネは大好きな兄の決定に強く反論できるはずもなく、また帝都巡りで仲良くなったクオンとルルティエの傍にいられるとあって首を縦に振った。
 初期面子は確定し、そうしてハクは彼等の代表として白楼閣を拠点と定め、オシュトルの隠密衆は始動する。
 ハクの記憶にある通り、次々と有能で個性的な仲間達を増やしながら。


 そうしてハクは月日と共にますます『ハク』へと近付いていった。






私は私を取り戻せるか(前)







2016.06.25 privatterにて初出