■世界を捻じ曲げる理由
設定:チビ藍染→一護←チビ夜一 in 尸魂界




「僕、大きくなったら一護と結婚するー。」
「はんっ!惣右介はわかっておらぬな!」
「な、なにがだよ!」
「尸魂界では同性同士の婚姻は認められておらんのじゃ!だから一護と結婚するのは女である儂の方だ!」
「そんなのズルイ!夜一ちゃんズルイ!ずるいずるい!」
「儂に言ぅても仕方なかろう。法を作ったのは中央四十六室なのじゃから。」
「じゃあ僕が四十六室になって法律を変える!」
「おぬし一人でどうにか出来る問題でもなかろう。」
「ならそんな機関こわしてやる!」
「物騒な・・・じゃが、その上には『王』も居られるぞ?」
「〜〜むぅ!」



そんな子供が大きくなってこうなった↓



「一護、待っていてくれ!中央四十六室を消し去った今、残るは霊王だけだ!
奴を倒して天に立った時、ようやく私は君と・・・」
「・・・そない結婚したいんやったら無理やり掻っ攫ってモノにしてまえばエエんとちゃいます?」
「何を言ってるんだギン!
事実婚というのもそれはそれで良いが、やはりきちんと書類上で夫婦になっておくべきだろう!」
「はぁ・・・そう言うもんですか?」
「そういうものだ!」


薄暗い虚圏の城の中。
はっはっはっと笑う上司にギンは深々と溜息をついた。















■婚姻届
設定:チビ夜一→四楓院家に仕える一護




「一護ーvv」
「夜一様?ご機嫌ですね。」(頭なでなで)
「うむ!母上から素晴らしい話を聞いたのじゃ!」(にこにこ)
「話・・・?」
「母上にな、一護とずっと一緒におるためには如何したら良いのか・ということを教えてもろぅたのじゃ。」
「ほぅほぅ。」
「ということで!一護!ここにおぬしの名前と判子を頼む!」(紙を差し出す)
「・・・・・・・・あのー、夜一様?これが何か分かっていらっしゃいますか?」(汗)
「・・・?母上は『こんいんとどけ』と言ぅておられたぞ。」
「(如何してこんなものをお持ちなのだろうか、あの方は・・・)そ、そうですか。」
「ホレ一護!早く書いてくれ!」
「夜一様。」
「なんじゃ?」
「この紙の意味を知っておいでですか?」
「だから一護と儂がずっといっしょにおれる様になるのじゃろう?」
「うーん・・・ハズレではありませんが・・・」
「はっきり言わぬか。」
「俺がこれに署名したら夜一様と『結婚』することになってしまいますよ?」
「結婚・・・?父上と母上のようになるということか。」
「そうです。ですから婚姻届を使うのは・・・」
「良いではないか。」
「はい?」
「よし!儂は一護と結婚するぞ!そして父上と母上のようにずっと一緒に暮らすのじゃ!」
「あ・・・あれ?(『一緒に居る』はずが『結婚する』になっちまった!?)」
「一護も良いな?さぁ早くこれに―――」
「(あわわ)」(焦)

幼女に詰め寄られて焦る一護。
しかしこの後、『夜一様の友人・喜助君』の登場により、署名前にいったん閉幕。



・・・で、その婚姻届には署名されること無く時が過ぎてしまい・・・



ぱさり。

「ん?」

色あせた紙切れを手にし、夜一は首をかしげた。

「これは・・・」

夫の欄が抜けた婚姻届。

「そう言えばそんな事もあったのう。」

遠い遠い昔、輝かんばかりの幼い日々に思いを馳せ、ふと口元が緩む。
しかし、回想に浸って幸せそうだった表情が突然不機嫌そうに歪められた。

「あの時、喜助が邪魔せなんだら儂は一護と結婚できておったというのに・・・!」

ちなみに当時の自分の年齢については無視。
めらめらと怒りの炎を滾らせて夜一は不気味に微笑む。

「覚悟しておれ、喜助・・・一護に関して儂の恨みは大きいぞ・・・?」


同時刻。

ぞくぅ・・・!
「―――っ!?」

突如として我が身を襲った悪寒に元「喜助君」こと浦原は盛大に嫌な予感がしたという。















■お弁当
設定:仔ギン(義弟)×死神一護(義兄)




「いーちーごー!!」
「こら。兄ちゃんと呼べ兄ちゃんと。」
「兄ちゃん・・・一護兄ちゃん?」
「そうそう。」
「略して一護ちゃんv」
「りゃーくーすーなー!」(頬っぺたびろーん)
「い、いひゃい。」
「わかったら返事!」(頬っぺた解放)
「はぁーい。」(不満気)
「つーか自分の兄貴のこと“ちゃん”付けで呼んで気持ち悪くないか?」
「そらガタイのエエ男やったらキショいけど兄ちゃんは別やで。」
「俺、体格は結構いい方なんだけど・・・」
「こんな細っこい腰して何言うてはんの。」(抱きつき)(ぎゅぅ)
「っうお!?」
「うわ、ほっそー・・・兄ちゃんご飯食べてる?」(ウエストの細さを実感中)
「た、食べてるよ!お前も一緒に食ってんだろうが。」
「朝と晩だけやん。昼は兄ちゃん仕事行っとるし・・・で、昼はちゃんと食べてはんの?」
「(うっ・・・)」
「(あからさまやな。)」(溜息)
「(うぅ・・・)たまに・・・抜く、かな?」
「正直に言うてみ?」
「スイマセン。任務が忙しくて殆んど食べてないです。」
「はぁ・・・しゃあないなぁ。」
「すまん。」(兄、物凄く劣勢)
「よっしゃ!そんならボクが兄ちゃんに弁当作ったる!」
「へ?」
「任務中でも簡単に食える様なやつ作るさかい、ちゃんと食べるんやで!」
「ギン・・・」(ちょっと感動)



そして兄思いの弟、成長してもそのまま・・・?



「いっちっごっちゃーんvvv」(ハート増量)
「ギン!公私混同は止めろってンだろーがっ!!あと“ちゃん”付け!!」
「一護兄ちゃんも混ざっとるで。」
「(はっ!)・・・ゴホン。市丸隊長、お仕事は如何されたのですか。副官が探してましたよ。」
「イヤやわー、もうお昼時間やで?黒崎隊長。・・・で、これv」
「お、サンキュー。いつも悪ィな。」

黒崎隊長、本日も愛妻・・・ではなく愛弟(?)弁当を受け取る。



ちなみにこの弁当受け渡しがいつまで続くかのトトカルチョ、配当倍率は以下の通り。

黒崎隊長が護廷をお辞めになるまで・・・1.0
(妥当)

市丸隊長が(怪我等で)弁当を作れなくなるまで・・・1.2
(あの人なら大怪我負っても作りそうな気がする、との噂)

市丸隊長の副官が胃潰瘍で倒れるまで・・・2.0
(どちらかというとその後で黒崎隊長から禁止令が出そう)

総隊長から禁止令が出るまで・・・5.3
(当事者のことを考えると禁止令自体、出される確率は高くない)

黒崎隊長に奥さん(弁当を作ってくれる人)が出来るまで・・・20.5
(ある人物の妨害が大いに予想される)















(06.12.18up)














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