｢さて･･･｣

そう言って浦原商店の前に立ったのはオレンジ色の髪が特徴的な少年。
眉間に皺を寄せることもなく、｢いかにも｣なイイ表情でニッコリと笑った。

｢ラジコン特別生中継、浦原商店潜入第二段の始まり始まり〜ってね。｣





ラジコン特別生中継「潜入！浦原商店！」





第一部
炎のテッサイの部屋　編



｢つーことで再びやってまいりました、異次元駄菓子屋の店員その一！
三つ編みメガネにヒゲと筋肉！これには前回のオレもまいったぜ！
まさに凶悪四連コンボ！！
相変わらずアダ名のつけ方がわかんないランキング堂々一位、テッサイの部屋からだ！！｣

スパーンと勢い良く襖を開けば、そこに広がる禁断の世界･･･っと、危ない危ない。眩暈が。

二度あることは三度あるなんて言うけれど、まずは一度目の後に二度目がないとねｖ
そんな感じに凶悪四連コンボが再びフル装備で現れた！

そう！部屋にいたのはテッサイwithはだかエプロン（ただいま装着中）･･･！


｢ややっ！これはまずいところを見られましたな！実は此度、またもやこの私･･･｢はいストップ。｣

不覚にも一瞬眩暈を感じてしまったが、それはまぁさておき。
オレは右手を前に出す格好で｢前回｣とほぼ同じ台詞にストップをかける。

｢ハイ、そこのヒト。二度も同じネタは禁止。
せめてメイド姿なら･･･まぁ笑ってあげなくもなかったんだけど。｣


え？テンション低い？
いいのいいの。コッチがオレの素だから。

とにかく、なんか固まちまったエプロン（装着中）のヒトは置いといて。
さぁ次いってみよー！


･････････一護とかやってくんないかなぁ。せめて制服エプロン。



















第二部
炎のジン太とウルルの部屋　編



｢はぁーい！続いては浦原商店のトムとジェリー！！どっちがどっちかは言わないけれど、
実はジン太がヘタレそしてウルルって黒いよねｖな、お子様二人の部屋だ！！｣

再びテンションを上げて進んだ先、その襖にかけられた板には―――



"ジン太さまとウルルの部屋"



｢･･････えー。やっぱりあの子は黒かった。
ちょっとジン太に同情したくなりました。コンです。･･････じゃなくて。｣

襖の前に立ったまま。
一人で裏手ツッコミをいれてから、気をとり直して引き手に手をかけ横に開く。
そこにいらっしゃったのは･･･


テレビ
黒髪触覚少女（韓流テレビドラマを鑑賞中）
バット（おそらく少年のもの）
赤髪少年in檻


｢檻･･･だな。｣

いやー、なんかシュールだぞ。

ブラウン管テレビから流れてくるのはコテコテの恋愛ドラマ。
それを無表情で見つめる少女。
後方には鉄製の檻。
そして中にいるのは少年（ぐったりしている）。

だめだ。生きてんのかどうか、それすら確かめるのが怖ェ･･･

最近話題のキレる子供の姿を垣間見たような気がしたオレは、赤髪少年の冥福を祈って静かに襖を閉めた。


姐さーん。同じ黒髪でも皆が皆大和撫子だと思うのは胃潰瘍になる原因らしいです。
オレを癒してー･･･



















第三部
炎の喜助の部屋　編
（注釈　黒コン仕様のため「キスケ」は漢字で）



｢いよいよ最後となりました！
浦原商店一の謎の男にして浦原商店一の変質者！
おまけに下駄でヘタレで自称ハンサムエロ店主！
一護に喜助と呼んで貰える日はきっと来ないぜ☆　浦原喜助の部屋に潜入だ！！｣


たったったと奥へ行けば、たどり着きました"キスケのお城"


｢だから二度も同じネタは（以下略）｣

前回エロ本を仕掛けてくれちゃった某少女は現在ドラマに夢中のため今回はお休み。
あの頃オレは若かった･･･フッ

ちょいとばかし黄昏てみる。

でもってオレはポケットに入れておいた一枚の写真を取り出した。
さらに小型組み立て式の釣竿も持参。素早くそいつを完成させる。
そんで、写真をその針に引っ掛けて――――――お部屋へポイっとな。

｢い、一護サンっｖｖ｣

部屋から聞こえてきたのはアレの声。
呼ぶな。その名前が穢れるだろ。

ひょいと釣竿を操れば声と気配も部屋の外へ･･･
写真は―――よし。無事だな。
一護の制服姿を収めた生写真はアレの指紋もつくことなくオレの元へと帰ってきた。
瞬時に写真の無事を確認したオレはちょうど飛び出てきたアレの頭にヤクザキック☆
一護直伝の技だ。ちなみに妹さんの夏梨も使用可能だったはず。

ドカッ
しゅぅぅぅうう･･･

と廊下に激突し煙を出している見下ろして、オレはスマイル。

｢ラジコン特別生中継、浦原商店潜入第二段！これにて無事終了！
それじゃ、これからオフレコいってみようかｖ｣

俗に言う黒微笑を浮かべてオレはそう言ったのだった。

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ごめんなさい。なにやらテンション高めでお送りしてしまいました。
74000キリリクの写楽様に捧げます。黒コンVS浦原ｓ
なんか･･･リクに添えてない？（ヒー）
コンがウルルに如何こうしないのはきっと一護のフェミニスト属性がうつって来てるからです。
ペットは飼い主に似るものですから。
･･･きっと一護も実は黒･･･ゲフゲフ。

返品交換受付中☆
写楽様、この度は真にありがとうございました！