傍観者



















目の前の男は、ただただソレに腰を打ち付ける。
くちゅ・・・ぬちゃ・・・と耳障りな水音を立てながらなされる行為に俺は呆れて笑って見せた。

「楽しい?」

くちゅりと音がたって一時的に行為が止む。
男が顔を上げ、黒い衣を纏う俺を確認してから、おどけたように軽く肩をすくめた。

「楽しくはないっスね。でもまぁ、気持ち良いですから。」

言って、男は組み敷いている人物の髪を何度か梳く。
そのたびに短いオレンジ色がパサリと揺れた。

「意識が無いですから声とか出ませんけど、躯は反応してくれますしね。」
「意識あったほうが良いなら、今度は改造魂魄でも持ってこようか?」

俺の部屋に居候中の擬似魂魄を話しに出してみれば、男は嫌そうに顔をしかめた。
あの不良品が男の下に在る躯に入った場合を想像してしまったのだろう。

「いりませんよ。あんな紛い物入れるなんてとんでもない。」
「そ。じゃあ止めとく。」
「ええ。あんなモノ、この躯に触れることすら分をわきまえない行為だというのに。」
「随分大げさだな。」

男の言い様に俺は苦笑を零す。
それを見て、男は「大げさじゃないっスよ。当然のことだ。」と返してきた。

「ま、アンタが何を思ってようと、俺にはどうでもいいことなんだけどな。」
「つれないなぁ。」
「そう簡単にはつれねーよ。」

クスリ・と、どちらともなく笑う―――否、嗤う。

「もう少しヤってる?」
「・・・まだイケてませんしねぇ。」
「何回目だよ。」
「今やってるので5回目かと。」
「エロオヤジー。」
「キミの器が悪い・・・いえ、良すぎるからっスよ。」

そう言って、男がその躯―――俺の器を突き上げた。
声もなくただビクンっと躯がしなる。
その光景を前に俺は深々と溜息をついた。
よくもまぁそんなモノが抱けるもんだ・と。
そうして一人と一つに背を向けて廊下に続く襖を開く。

「後でちゃんと処理しとけよ。俺、ソレに入って家に帰るんだから。」
「もちろん。腰が痛いーとか、そういうの全く無いようにしておきますから。」

後ろから律儀に返ってきた応えに「それならいい。」とだけ告げて俺は部屋の外に出た。

「そんじゃ、また後でな。浦原さん。」
「ええ。それではまた後で。黒崎サン。」

声を聞いてから襖を閉じる。
ここが再び開かれるのはもうしばらく後。
部屋の主が満足してからだ。
それまでの時間何をして潰そうかと考えながら、俺は足を踏み出した。























別人だとか、もうそんな次元の話じゃない(痛)

えー。一護さんが自分の躯が浦原さんにヤラれちゃってるのを呆れながら(?)見ているという

なんだか自虐趣味があるのか無いのか良く分らん話です。

それにしてもコンの扱いが・・・!(あわわ)

コン、大好きですよ?ホントですって。

最近は「黒コン」なんてものが頭に浮かんで来たり来なかったりですが。

おなかの中が真っ黒なコンです。ドス黒いです。

浦原さんと素で毒舌対戦です。

他の人の前では茶目っ気たっぷりの良い子です。

・・・スイマセン。痛い子で。


(以上、JUNKに放置時のコメント)
























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