カプセル――。それは、ここシガンシナ市のアンダーグラウンドで密かに広まっているドラッグの名称である。その名の通りカプセル状をしており、依存性は低めだが決して無いわけでもなく、飲むと気分が高揚するアッパー系のドラッグだ。
 それだけならばただの麻薬の一種で終わるのだが、カプセルにはおもしろい話があった。
 曰く、飲めば目の前に天使が現れて願いを叶えてくれるだとか、逆に悪魔が召喚できるだとか。
 カプセルを使用しているカプセルユーザー≠フ多くはその噂話を知りつつも、本当に天使や悪魔を見たことなどない。が、それでも何か人ではないものが現れるという噂が消えることはなかった。
 シガンシナ市にいるカプセルユーザーの中には個人で薬を楽しむ者もいるが、集団を作る者達もいる。一つは十代後半から三十代前半の年齢層の者達で構成され、ある一人の男をトップに据えた――と言うよりその男の周囲に人が集まって作られた――集団、ドラッグ・ドッグズ(DD)。ここに属する者は互いの名や顔を知っており、集団をまとめる男はチームのメンバー以外にも名を知られるほど有名だった。
 男の名をリヴァイと言う。小柄だが鋭い目つきと圧倒的存在感により荒くれ者達をまとめる実力者だ。意外と人情家である彼は強さだけではなくその人柄でもDDのメンバーに慕われており、カプセル目的ではなく彼の傍にいるためにDDに籍を置く者も多い。
 そんなドラッグ・ドッグズとは対照的であり、他の大小様々なチームとは一線を画す集団として、セルネットというものがある。セルネットはカプセルユーザーが作る組織の中でも最大規模というだけではなく、カプセルを製造・流通させている組織とも言われているが、真実は誰も知らない。何故ならば、このセルネットという組織、メンバーは自分達のトップが誰なのか全く分からずに属しているからだ。
 トップだけではない。セルネットは一人のリーダーと最大三人のメンバー(部下)という四人一組のセル≠最低単位としており、リーダーは別のチームの「三人の部下の一人」という席も持っているのだが、互いに自分のリーダーと同位のメンバーについて部下に話すこともなければ、自分の部下について同位のメンバーとリーダーに話すこともない。ゆえにとあるチームの部下は己のリーダーのリーダーと同位メンバーが誰なのか知らないし、自分がリーダーを務めるセルに属する部下の部下が誰なのかも知らないという状況ができあがる。
 ちょうど三角錐の模型を積み重ねたような構造を持つセルネットは、こうした不透明な繋がりを維持しており、――特定の命令や報告がある場合を除けば――誰が何をしているのかさっぱり分からない。加えてセルネットのメンバーは己が属する階層≠示すアルファベットを頭文字にしたコードネームで活動するため、チーム内であっても本名を知らないという事例すらあった。
 階層について説明するとこうだ。セルネットのトップはA。その三人の部下がB。三人のBを名乗る者達にそれぞれついている三人×三チーム=九人の部下達はC。更にその九人の下には二十七人のD……という風になる。
 シガンシナ市のアンダーグラウンドで特に有名かつ対照的なこの二つのチーム。だがこれら以外に有名な『個人』がいた。
 その名を『イェーガー』。
 狩人の意味を持つ名で呼ばれるこれは、決してその人物の本名ではない。ではなぜ狩人などという呼び名なのかと言うと、その人物が一部のカプセルユーザーを文字通り狩る≠ゥらだ。
 さて、ここで話は少し戻る。
 カプセルを飲むと現れるという天使もしくは悪魔。これはとある事情を知る者達にとって噂話などではなく、真実だった。ただし彼らはそれ≠天使などではなく、一貫して己の魂から生まれた悪魔と称していたが。
 悪魔は普通の人間には見えない。しかしカプセルを服用した者にはその存在を知覚することができた。また才ある者は知覚するだけでなく、自ら悪魔を召喚して戦う。
 そしてイェーガーこそが、カプセルによりこの世に顕現した『悪魔』を『悪魔』でもって狩る存在だった。

* * *

 ――シガンシナ市、某所。深夜の廃工場。

「カプセルを込めろ、イェーガー! 俺を楽しませてくれっ!」
 天井から煌々と辺りを照らすライトの下、口の端をつり上げながら叫んだのはドラッグ・ドッグズのリーダー、リヴァイ。本来ならば青灰色をしているその双眸は爛々と赤く輝き、異様な雰囲気を醸し出している。だが目と同じく、もしくはそれ以上に奇妙な現象が彼の背後に出現≠オていた。
 それは空中を悠々と泳ぐ巨大な人喰い鮫。主人――召喚者たるリヴァイと同じく赤い目を輝かせる鮫は優雅かつ堂々と宙を泳ぎながらも油断無くある一点を注視している。
 鮫の視線の先に立っていたのは深緑のウインドブレーカーを着てフードで顔の上半分を隠した青年。リヴァイに「イェーガー」と呼ばれた青年はキシッと掠れたような笑い声を出した後、ポケットから小さな何かを取り出した。
 青と白で構成された何の変哲もないカプセル状の薬。これこそがシガンシナ市に蔓延している奇妙なドラッグ――カプセル。
 指で摘んだそれを青年はぱくりと口に含み、奥歯で噛み潰した。カプセルからはどろりとした粘性のある液体があふれ出し、ひしゃげたゼラチンと共に飲み込まれる。直後、フードの奥で青年の双眸がリヴァイと同じく炯々と赤く輝きだした。

 Guuurrrrrrrruuuuaaaaaaa!!!!!

 地獄の底から聞こえてくるような咆哮は青年でもリヴァイでもない。だが叫びは青年のすぐ傍――工場の天井に設置されたライトによって生まれた彼の影から発せられていた。
 その影が不意に揺らめいたように見える。かと思えば、ぼこり、と二次元でしかなかった影が三次元のものとして泡立ち、次の瞬間、爆発的に広がって一つの黒い何かを形成した。
 シルエットは人間に似ている。そして頭から被った液体が身体を伝って落ちるように黒い影が無くなった部分からは、人と何ら変わらぬ皮膚が現れた。しかしその個体は人間よりも大きく、立ち上がれば四メートルはくだらないだろう。大きな何か――仮に巨人と称する――もリヴァイや彼の傍に侍る鮫、そしてフードの青年と同じく、赤い目を輝かせている。噛みしめられた歯の隙間からは時折蒸気が漏れ、人型であっても人間では考えられないくらい高温であることが推測された。
 その巨人が身じろぎしたのだが、大きく動くことはできない。何故なら黒いワイヤーが巨体を拘束していたからだ。ワイヤーは巨体を雁字搦めにし、その先端は青年の影に繋がっている。巨人は拘束が窮屈で仕方ないらしく、鮫を睨みつけながらギシギシとワイヤーを引っ張っていた。
「……」
 青年は何も喋らない。しかし声を出す代わりに暴れたがる巨人を一瞥した後、パチンと指を鳴らした。途端、黒いワイヤーが解かれて巨人が一気に走り出す。衝撃で突風が起こり、踏みつけられた地面がへこむ。すさまじい勢いで狙う目標は空中を悠々と泳ぐ鮫だ。
「あいっかわらず一言も喋らねぇな、てめぇはよぉ!」
 ドラッグでハイになっているリヴァイは声を荒らげながら「行け!」と鮫に命令を下す。主人の指示に従って鮫もまた巨人へと突っ込む。
 まるでB級映画のような、しかしどうしようもなく現実の戦いが始まった。
 リヴァイが、そして青年が操る人ではない何かこそ、カプセルによって現れる『悪魔』である。それはカプセルを飲んだ者にしか見えず、しかし確かにそこにあるもの。
 悪魔の召喚に成功したカプセルユーザーはそれぞれの思惑に従って毎夜、悪魔を用いた戦闘を繰り返す。ある者は己の権威を示すために。またある者は他者から奪うために。――そして、ある者は『悪魔持ち(オーナー)』となったカプセルユーザーをこの世から駆逐するために。
 悪魔持ち(オーナー)を狩るために戦うその人物は深緑のパーカーを羽織ってフードで顔を隠した正体不明の青年。容姿だけでなく、戦闘では一切言葉を発さないため声すら不明だ。だが悪魔持ち達は誰もが知っている。イェーガーと呼ばれるその青年は、強い。並の悪魔持ちでは到底歯が立たない強者であり、彼と互角に戦えるのはドラッグ・ドッグズのリヴァイやセルネットの上位陣くらいだろうと言われている。
 リヴァイとイェーガーの戦績は互角。常に引き分けだ。そしてどちらかが勝利すれば、その時点で戦いは終わるだろう。何故なら悪魔の敗北は使役者の精神の敗北と同じだからだ。
 悪魔は使役者の魂が具現化したものと言われている。それを叩きのめされるということは、つまり心を破壊されるということ。悪魔戦で完全に悪魔を殺された敗北者は心を失い、その場に倒れ伏すのだ。
 悪魔が負傷するとそのダメージは使役者の精神にフィードバックされ、軽度ならば失神で済むが、最悪の場合植物状態となる。その状態から回復することも決してゼロではないが、壊れたものが完全に元通りになることはない。また悪魔を破壊されたカプセルユーザーが奇跡的に回復した場合、一見、何も変わりないように見えても、その人物からは悪魔を含むカプセルに関する記憶がごっそりと抜け落ちてしまうというのが、これまでの経験によって判明している。
 人を壊す行為。しかしイェーガーは躊躇い無く実行する。
 己のチームの者も何人か被害に遭っているリヴァイは、それを許すことなく幾度と無くイェーガーと戦いを繰り返した。
 ただし、イェーガーが孤高を貫く一方で、リヴァイは数多の仲間を持っている。個人対個人で力が拮抗しているならば、リヴァイ側に仲間の悪魔持ちが何人かつけば、その拮抗状態は崩れてしまうだろう。しかし現実としてそのような事態は今まで一度も起こっていない。何故ならばリヴァイ自身がそれを良しとしないからだった。
 戦うならば一対一で。卑怯な行為はしない。それがドラッグという褒められない共通点を持つ集団でありながらも、リヴァイの周囲に人が集まる理由の一つだった。ただ強いだけではない。一本筋の通った男だからこそ、人は彼を慕うのである。
 ――と言うのは、リヴァイがひたすらイェーガーと一対一で戦う理由の半分。
 残りの半分は、戦っている時のリヴァイの表情を見れば十分に理解できた。カプセルを噛み砕き、目を爛々と輝かせ、口元を笑みの形にして大声を上げる。それは明らかに戦闘を楽しむ姿だった。リヴァイは仲間の悪魔持ちを狩るイェーガーの存在を疎ましいと思う一方で、己と互角に戦える希少なライバルの存在に歓喜している。でなければ、普段は眉すらほとんど動かさず無表情や仏頂面ばかりしている彼が、ドラッグの効果もあるとは言えこんなにも高揚してみせるはずがない。
「はっ、最高だ……っ!」
 エネルギー補給のようにカプセルをいくつも噛み砕き中の液体を嚥下しながらリヴァイは凶悪な顔で笑う。その視線の先では鮫も巨人も同じくらい負傷していた。そしてニ体の悪魔の向こう側に深緑のパーカーを羽織ったイェーガーが佇んでいる。
「今日こそてめぇを負かしてそのツラ拝んでやるよ!」
 リヴァイの士気に呼応するかの如く人喰い鮫は鋭い歯が並ぶ口を大きく開けて、これまで以上のスピードで巨人へと突っ込んで行った。巨人はその顎門(あぎと)に己の左腕を喰わせつつ、右の拳で鮫の胴を狙う。だが鮫はくゆりと身をくねらせ、紙一重で凶暴な拳を避けてみせた。
 チッ、とイェーガーから舌打ちが漏れる。しかし次の瞬間にはぺろりと真っ赤な舌で唇を舐め、長い指を小さく動かした。指による命令に従うのは巨人ではない。それを拘束していた黒いワイヤーが再びイェーガーの影から姿を現し、巨人が攻撃しやすいよう鮫の身体を絡め取ろうと――。
「ヤベェぞリヴァイ! 警察が来やがった!」
 戦いを中断させたのはリヴァイ達の決闘を見届けに来たDDのメンバー。見張り役も兼ねていたそのカプセルユーザーが一般人≠ナある警察の出現を知らせた途端、イェーガーはワイヤーで拘束する対象を巨人に変更し、その巨体を己の影に強制的に仕舞い込む。またリヴァイも「くそっ」と毒づいた後、人喰い鮫に帰還を命じた。リヴァイの傍にまで戻った鮫はすっと溶けるように姿を消す。
 その時にはもうイェーガーの姿は見当たらず、彼の青年が神出鬼没なのはいつものことなので、リヴァイはもう一度短く毒づいてからDDの仲間達と共に廃工場を後にした。
 何も警察を恐れているわけではない。むしろその逆。警察は悪魔持ち(オーナー)ではない、ただの一般人である。そんな人間が『己が召喚した悪魔』というある種の盾になる存在を介すことなく、悪魔の攻撃を受けるというのは、精神を直接攻撃されるに等しい行為なのだ。
 ある程度の大きさを持つヤクザやマフィアがそうであるように、悪魔持ちとなったカプセルユーザーもそうでない人間に危害を加えることはなく、一般人を害することは酷く不名誉なことだとされている。それは悪魔同士の戦いに一般人を巻き込んでしまった場合も同じ。
 ゆえに名のある悪魔持ち(オーナー)であるリヴァイや、そもそも悪魔持ちを狩るために動いているイェーガーは、一般人の接近に伴い悪魔戦を中止するに至ったのだ。
 廃工場を出たリヴァイは名残惜しげに一度だけ振り返り、しかし何も言わずに爛々と輝く赤から静かな青灰色へと戻った瞳を前方に向け直した。

* * *

「リヴァイさん、お帰りなさい!」
 自宅兼己の家賃収入の元であるマンションの最上階に朝帰りしたリヴァイを出迎えたのは、黒髪に金眼が美しい制服姿の少年。シガンシナ市の高校に通う彼はリヴァイの遠い親戚であり、両親を事故で失ったのを機に中学の頃から一緒に暮らしている。
 名をエレン・スミスという。スミスという家名はエレンの元々の名前ではないらしく、書類上エレンの保護者になったエルヴィン・スミスのものである。リヴァイは子供を養子にしたくせに仕事の都合で海外へ渡航してしまった従兄のエルヴィンの代理として、エレンを預かっていた。
 最初は他人と暮らすなんてごめんだと思っていたリヴァイだが、エレンとの生活はストレスも少なく、今ではむしろ一緒に暮らし初めて良かったとすら思っている。
 薬物中毒者(ジャンキー)で『悪魔持ち(オーナー)』という裏の顔を持つリヴァイは、日が落ちてから家にいることが少ない。そして学生であるエレンは日中を外で過ごし、夜は早々に寝てしまう。顔を合わせるのは今のような朝がほとんどだ。しかしエレンは朝帰りするリヴァイを見て嫌な顔一つしないし、それどころか夜の間に掃除を含む家の家事を完璧にこなして朝食まで用意してくれる。
 できた嫁だね、というのは同じドラッグ・ドッグズに属するハンジ・ゾエの言だ。男を伴侶にする気は無いので『嫁』という表現は不適切だが、なかなか良い拾いものをしたとは思う。ただそれも、リヴァイと昔からつるんでいるハンジからすれば、「あなたが自分の家に置いておくだけでもその子は特別ってことだよ」と言っただろうが。
 ともあれ、リヴァイは自分と正反対の世界に住むこの高校生が嫌いではなかった。
 お帰りなさいという声も悪くないし、リヴァイを見る金色の目はキラキラしていてとても綺麗だ。ほどほどに控えめで、家の掃除を潔癖性のリヴァイが納得できるレベルで行えるのも評価できる。両親を失ったためか、料理の腕も人並み以上だ。
 ドラッグが蔓延る裏の世界を『動』とすれば、エレンがいる表の世界は『静』。悪魔戦の高揚は最早リヴァイにとって己の半身にも等しいものだったが、この静けさと安寧もまた残りの半分を構成する大切な要素であり、その大部分を担っているエレンは、つまり――自覚の有無はさて置き――リヴァイの半分を形作るものだった。
「エレン、ただいま」
「はい! ご飯できてますよ」
 自分よりも背の低いリヴァイに頭を撫でられてエレンは嬉しそうにはにかむ。養ってくれる大人には控えめな態度をとるが、やはりまだ子供なのだろう、こうして頭を撫でられたり褒められたりするのをエレンは好いているようだった。
 金の目が笑みの形に細められるのをリヴァイは穏やかな心地で見つめ、僅かに口元を綻ばせる。
「じゃあオレ、仕上げちゃいますから。その間にリヴァイさんは手を洗ってきてくださいね」
「ああ」
 エレンが朝食の準備に行ったので、リヴァイも洗面所へ向かう。潔癖性ゆえか使用頻度の高いそこもエレンによって完璧に磨き上げられていた。
 気分良くダイニングに戻ってくれば、テーブルの上に並ぶ豪華な朝食達。エレンが紅茶の用意をしているのを横目に見ながら、リヴァイは席について手を合わせた。
「いただきます」
 この穏やかな世界で、まるで普通の人のように。


 ゆえに、リヴァイは知らない。
 朝の紅茶を淹れる際、エレンが毎回リヴァイのカップに毒液を垂らそうと迷いつつも、フェアじゃねーしなぁ、と呟いて諦めることを。
 始めてリヴァイと顔を合わせた時、相手にばれないよう「うそだろ……?」と密かに息を呑んだことを。
 このマンションに来てから使っている自室のクローゼットの奥に深緑のフード付きウインドブレーカーが眠っていることを。
 彼がいつも首から下げている鍵型のペンダントの中が空洞になっていて、その中に青と白で構成されたカプセルが入っていることを。
(ふぁあ〜ねみー。やっぱ夜中に動くのはキッツいなぁ)
 そして、夜になれば金色の美しかった双眸を炯々と赤く光らせ、数多の悪魔を狩る最凶の『悪魔持ち』として君臨することを。
 ――エレン・スミス。
 本当の名前はエレン・イェーガー。
 通称と本名が一致したのはただの偶然だったが、生まれた時から狩人の名を持つ少年は、ある決意を胸に秘めて今日も陽が落ちた世界に赤い目を光らせるのだろう。






トラッシュ!







2014.02.21 pixivにて初出

【設定】
※単語(呼称)や特定キャラの正体等、パロ元の「Dクラッカーズ」とは諸々異なっております(笑)

DDリーダー:リヴァイ。最強の『悪魔持ち』。強い『悪魔持ち』はセルネットにもいるが、彼らはあまり姿を現さないので、実質的に最強なのはリヴァイとなる。表の世界ではエレンと同せi……同居中。マンションの家賃収入があるので働かなくてもいい。完全夜型生活。部下(参謀)にハンジがいる。

セルネットのトップこと「A」:アルミン。エレンにとって窮屈なこの世界を壊して、エレンに新しい世界を作ってあげる!(カプセルユーザーを増やして、その増えた悪魔を生贄にし、世界という名の巨大な悪魔を召喚する)と言うことで暴走中。幼なじみのエレンはそれを止めたい。最愛のエレンのために巨人型の悪魔を作ってあげた。望んだ世界が完成するまでエレンには会わないつもり(エレンが反対するのは察しているので)。

イェーガー:最凶の『悪魔持ち』。正体はエレン・スミス(旧姓はイェーガー。両親が死んでスミス家の養子になった)。エレンが操る巨人は「既存の世界を壊す」ためのものbyアルミン。エレン本来の悪魔は黒のワイヤーで、巨人型の悪魔がエレンの意志を無視して暴れようとした時に押さえつける役目を担う。アルミンの計画を阻止するために悪魔狩りをしている。悪魔狩りと同時進行でセルネットの情報を集め、己の前から姿を消したアルミンを探している。

エルヴィン・スミス:エレンの養父兼遠い親戚でリヴァイの従兄。実はセルネットの「B」の一人だが、仕事で海外にいるためシガンシナ市での『悪魔持ち』としての活動は休止中。しかしそろそろ帰国予定。